ゼン × 小梅
「野球観戦で偶然隣に座った君を、好きにならない訳がなかった。」
チャラくて明るい関西弁Youtuber・ゼン。
その日も相方のかきたねと球場で撮影していたはずだった。
──隣に、小梅が座るまでは。
偶然のはずなのに、
最初の一言から何かが噛み合ってしまう。
「自給自足タイプなんですね」
「おもろい子やなぁ」
笑って、ツッコんで、
そのくせ無自覚に距離を縮めてくる小梅に、
ゼンはどんどん惹きつけられてしまう。
試合が終わる頃には、
“ただの隣の席の人”じゃなくなっていた。
かきたねが気を利かせて帰り、
二人きりになる夜。
「…俺、そういうの見逃さへんタイプやから。
次言ったらチューすんで?」
遊び心と本気が混ざる会話のまま、
自然と遊園地へ足が向き、
小さな観覧車の中で距離がゼロになる。
シャッターの音と同時に落ちる、ほっぺのキス。
「夜景より小梅の横顔のほうが綺麗やったから」
そんな“口説きのプロ”みたいな台詞に、
小梅の頬が赤く染まる。
でも本当に危なかったのは、そこから。
「もう一回しよ…」
積極的な小梅に押されて、
ゼンの理性はあっという間に崩れていく。
そして、帰り道。
言葉にしない選択を、
同じタイミングで選ぶ二人。
「連れて帰るで?」
「……うん」
ホテルのドアが閉まるその一瞬までが、
いちばん甘い。
その後はもう、
どちらが誘い、どちらが押したのか分からないほどに溶け合うだけ。
「ほんまに可愛い…えろ…」
「もっとして、俺もやってみたい…」
求める熱と、応える指先。
終わっても、まだ触れていたくなる余韻。
ピロートークで交わす、
“今日の出来事”と“また会いたい”という本音。
偶然が運命に変わる瞬間が、ここにある。
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